性に関する指導のビリーフに焦点を当てた教師教育オンラインプログラムの開発

本研究の趣旨

日本の性に関する指導を推進する上で,教師の羞恥心や抵抗感がいまだ根強く残っていることが課題の一つとして挙げられています。本研究の目的は,日本の中学校および高等学校の性に関する指導の充実に向けて,保健体育科教師における性に関する指導をする際のビリーフ(Ajzen & Sexton, 1999)を明らかにし,その改善のためのオンライン教師教育プログラムを開発することです。

保健体育科教師のビリーフこそをまずは改善することが重要であると指摘されているものの,性に関して個人の意識を明らかにすることには難しさもあり,これまでの研究では取り組まれてきませんでした。

本研究では,そうした点を配慮して,教師の学習指導に対する姿勢や経験を説明するPositioning Theory(Harre & van Langenhove, 1999)を用いることによって,性に関する指導のビリーフを明らかにします。

また,これまで日本の現職教師に対する研修は,対面式でのプログラムが実施されていますが,性に関する指導はとりわけ配慮が必要な内容を有するものでもあるため,個人学習として,教師が「いつでも」,「どこでも」学習ができるオンラインでの教育は効率的であると考え,本研究で着目しました。

お気軽にお問い合わせください。Mail Form Only受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

お問い合わせ